天国の一丁目

 天国の一丁目というゲームをやっています。

ゲーム面

 シューティングゲームは東方天空璋を少しやったことがあるくらいで、それもEasyをノーコンクリアはできないくらいの腕。というわけで今回もエンド2を見るのに結構苦労したわけだけど、それでも二日合わせて計5時間くらいのプレイ時間なのかな。慣れると多少避けられるようになってくるというのは本当にあって、こういう成長要素はゲームの良い点だなと思う。

 1面道中が普通に難しい。ボスはまぁなんとかというところだけど、ツツカナ(名前!)はともかくサクラチルがなんで当たらないのかよくわからないままだし実際時々当たる。にしてもマスティマはサクラチル、なのか。このキャラクターの本名は……。それはそういうことなんでしょうかね。

 2面のBGMが軽快で好き。しかしオトビの最初はまったく避け方がわからなかった。めちゃくちゃ逃げ回ってるとなんとかなるようなならないような。「ひぇ~~」の余裕そう感。Aim_to_GO_Tombosの最後終わった後も一発撃ってくる意地の悪さね。三翼のセラフィムもサクラチルと同じすり抜けで避けられたりダメだったり。上手い人は狙ってすり抜けられるのか?

 3面冒頭の会話、一枚絵が出てくる直前のセリフがすぐ飛ばされてしまうのでまともに読めないのは残念。vs門番はHeart of the Sunsetが本当に無理。一度もノーミスで抜けられてないと思う。Shooting Starも厳しい。Wondrously Beautiful Dayも無理。やはりラスボスだけあって強いんですね。音楽はここに来て解放される重低音が迫力を煽っていて良いんだけど、ボスの造形がもうちょっとおどろおどろしい感じでも合っていたのかなと思った。

シナリオ面

 冒頭の会話、「天国と呼ばれる場所」という言い方の時点であぁここは地獄なんだろうなと思ったよね。なんだろう、その想定がどこまで外れたものなのかというのも詳しいキャラ設定を見ると怪しいところなわけだけど。

 やはりステージが3つだけではなかなか説明不足になってしまうんだろうなと感じる。最後の二択は結局、撃たれた結果陥るエンド1の方が「間違った」ものであり、回避することで到達できるエンド2の方が「正しい」ものであるという印象になってしまう。シナリオに対するゲームシステムの干渉。正直エンド2の方が全てがむちゃくちゃになる結末かと思ったけど、そうでもなかったんだね。

 キャラクターの動機に説得力があるか。僕にはわからない。学者志望者がこんな動物を目撃してしまったら帰りたくなくなるのも当然なのでは? そこについて何も考えないのだろうか? だいたい学者みたいな現実レベルでの幸福にとどまった考え方をしている時点で器が小さいんだよな。2択を突きつけられたらその構造自体を破壊しにいくべきであり、今回なら門番の首をへし折って扉をこじ開けてこっちとあっちの行き来を自由にしてしまうことを目指さなければ。お前は何をしているんだという気持ちになる。

 最後にどうでもいいこととして、死後の世界というものを考えるたびに、そこでは自殺できるのかなということに思いをはせたくなる。天国では自殺したくなるような辛いことは起こらないって? そう……。