近況 2023-07-16

 4月に転職をして、3ヶ月以上が経過した。現在は株式会社ティアフォーというところで労働をし、対価として金銭を得ている。要するにAutowareの開発に携わっている。勤め先を明言する趣味はないけれど、自分のGitHubページを見ると察することができそうなので、変に曖昧になっているよりは言ってしまった方が気も楽だ。

 オープンソースの開発で食べていけそうというのはそれほど悪い話じゃない、というか、かなり望んでいた状況に近い。自分がプログラミングを習得していくときに、ソースを公開している将棋ソフト群には大変助けられたので、開発は公開されている方が良いという感覚が自分の中には存在している。強い理念の下にOSSへ賛同しているわけではないのだけど、育ちの感覚というのは抗いがたいものでもある。

 自分はとても運が良いと感じている。能力も努力も足りない中で、流されているままに過ごしていたらこんなところに漂着していた。期待に応えられる間はなんとかやっていければいいなと思っている。


 最近余暇などでやっていることとしては

で、つまり気になる論文の公開実装を見つけてきてはROS 2の実装を生やしてAWSIMで動かしてみて「ほー、こんな感じか」ということばかりをやっている。

 それぞれの中身をちゃんと理解しているわけではなく、入出力のインターフェースだけ読み取って都合を合わせるというだけのことなので、難しいことでも大変なことでもない。こういう作業は10年もすれば巨大言語モデルがすぐやってくれるものなのだと思う。簡単に代替できるようなことじゃなくて、もっとちゃんとしたものをやっていかないといけない気がするが、それがなんだかはよくわからない。


 今後はますます機械学習の重要性が増していくと思う。そのためにはデータ集めをどうにかしないといけない。大量のデータ集めはなかなか個人レベルでどうにかするのが難しい。今のところは、(大規模)事前学習されたものに上手く乗っかる方向しか思い浮かばない。

 そもそも本当に大規模データが必要なんだろうか、なにか学習方法とかにもっと工夫ができるんじゃないかとも思うが、今の立場ではそういう根本からの問い直しをやっている余裕がなさそう。博士課程も考えないわけではないが、論文執筆に対して全くモチベーションのなかった自分がアカデミアに向いているとは思えない。

 どこまでいっても話は簡単にならない。そういう日々。